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2018/10/20 館長連続講座(第1回)を開催しました

 館長連続講座「寺子屋ことば学」の第1回講義を行いました。
第1回のテーマは、『動物のことば』でした。受講に際して、概ね当初の予定通りに進めていくが、参加者の様子を見ながら、変更も可能であるということで、ざっくばらんに質問や意見などを出してほしいと話しました。
 
201810kancyo.jpg(話をする館長の様子)
  
 よく取材等で「苦労話」を求められることが多いと語り、なかにし礼氏や祖父の金田一京助氏の名前を挙げ、彼らは「苦労」ではなく「苦心」していた、熱心に好きなことを一生懸命やるので当人は幸せであり、苦労だとも、努力とも思っていないと語りました。
 講義では、動物には言葉がなく人間だけが言葉をもっていることに触れ、二重文節(音の組み合わせで語となり、語の組み合わせで文となるもの)は人間の言葉であり、一重文節(一つの文で伝えるもの)は動物の言葉の特徴であると話しました。日本語は101の音から20万語の言葉ができており、音を組み合わせて文を作ることから、人間の言葉の最大の特徴であると語りました。また、言葉は音をどうやって組み合わせるかにより、最も重要なベースである音の研究が進んでいると述べました。




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(会場の様子)