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金田一館長の部屋

ごあいさつ

 このたび、図書館長を拝命しました。

 山梨県には、八ヶ岳山麓に父親の夏の小屋があったので、もう50年以上、毎夏お邪魔していました。甲府も、バイパスができる前から通る町で、いろいろ思い出があります。そこで思いがけずとても大切なお仕事をさせていただくことになり、不思議なご縁を感じています。

 長く大学で教鞭をとっています。しかし大学と違って、図書館は一般の市民の方に広く門戸を開いています。本には人類が長く蓄積してきた膨大な知恵が詰まっています。その貴重な知的遺産を継承し、伝えていくことは、重大な責任を感じさせられると同時に、ワクワクさせられるような仕事でもあります。浅学非才の身ではありますが、幸い有能なスタッフにも恵まれ、相談し、いろいろ工夫したいと思っています。前任の阿刀田館長の名を汚さぬようにしたいです。

 本について、言葉について、これをきっかけにして、少しでも興味を持っていただくことができれば、幸いです。

金田一館長
撮影 タカオカ邦彦氏

館長プロフィール

金田一秀穂(きんだいち ひでほ)

言語学者 杏林大学名誉教授
昭和28年東京都生まれ。
上智大学文学部心理学科卒、東京外国語大学大学院修士課程修了。
大連外国語学院、イェール大学、コロンビア大学などで日本語講師を務めた後、ハーバード大学客員研究員などを経て、現在、杏林大学外国語学部名誉教授を務める。


著書
『学研現代新国語辞典 改訂第六版(編書)』、『新しい日本語の予習法』、『ふしぎ日本語ゼミナール』、『金田一先生の厳選大人の漢字講座』、『気持ちにそぐう言葉たち』、『人間には使えない蟹語辞典』、『金田一秀穂の心地よい日本語』、『日本語大好き キンダイチ先生、言葉の達人に会いに行く』、『日本語のへそ』他多数。