令和6年3月3日(日)、当館2階多目的ホールにて、外国講師による国際交流事業「ことばのひろば ブラジルチャチャチャ!日本チャチャチャ!」を開催しました。
今回は、学校法人ユニタス日本語学校のご協力のもと、留学生のナカヤジュリオさんにご講演いただきました。最初の音楽コーナーでは、1962年のボサ・ノヴァの歌曲である「イパネマの娘」と1939年ブラジルの作曲家兼ピアニスト作のサンバ「Aquarela Do Brasil(ブラジルの水彩画)」といった軽快で心地よい楽曲をじっくりと鑑賞しました。
言葉のコーナーでは、あいさつなど簡単なコミュニケーションで使うポルトガル語を学び、ブラジルの紹介では、北部・北東部・中西部・南東部・南部の5地方ごとに観光地、料理や農産物、お祭りなどを鮮やかな写真を投影しながらの説明がありました。世界で5番目に広い国土を持ち、移民がつくりあげた多民族国家であることから、地域ごとの特色が際立つ文化と自然豊かで美しい情景に目を見張るものがありました。
このようにナカヤさんのとても丁寧で分かりやすい解説によって、とても楽しく有意義な時間を過ごすことができました。
図書館イベント情報
主なイベント(3月)
2024年3月
・3日(日曜日)午前10時 かいぶらりことばのひろば「ブラジルチャチャチャ!日本チャチャチャ!」(PDF)
・9日(土曜日)午後2時 「おんがくかいぶらりvol.46 めんそーれ」(PDF)
・10日(日曜日)午後2時 「金田一館長連続講座(第6回)」(PDF)
・17日(日曜日)午後2時 「やまなし朗読散歩」(PDF)
令和6年2月11日(日曜日)「春を呼ぶ朗読ライブ」を開催しました
令和6年2月11日(日)に、「春を呼ぶ朗読ライブ」を図書館ボランティアやまなし主催により開催しました。
中学・高校生が3校から7名、ボランティアグループから2名の参加をいただきました。出演者による選書は文豪小説から最新のライトノベルまで多岐にわたり、中高校生の溌溂とした朗読には発声や抑揚等を意識した丁寧に伝える姿勢に感心するとともに、ベテランの方々の人生経験からくる説得力のある語りで物語の世界に浸ることができました。
また、主催団体による照明の効果と司会進行によって、緻密に練られていてすばらしい演出をしていただきました。
フレッシュな中高生の今後の成長も楽しみにしながら、ボランティアグループによる朗読をじっくりと聴くことができる場として、今後とも、図書館ボランティアやまなしの皆様とともにこのようなイベントを続けていきたいと考えています。
令和6年2月4日(日曜日)、山梨県立図書館協力員(外国語による読み聞かせ分野)による「外国語の絵本読み聞かせ」を開催しました。
今回は英語の絵本を3冊読みました。また、英語の歌『Edelweiss』に合わせて、手遊びを楽しみました。
〈今回読んだ絵本〉
1.『Polar Bear's Underwear』 Tupera Tupera, Chronicle Books, 2015
2.『The Happy Day』 Ruth Krauss, Pictures by Marc Simont, HarperCollins Publishers, 1989
3.『The Three Billy Goats Gruff』 Paul Galdone, Clarion Books, 2006
令和6年2月3日(土曜日)「かいぶらり朗読の集い「朗読劇ほかほか」」を開催しました
令和6年2月3日(土曜日)午後3時から、『朗読劇ほかほか』を実施しました。
シンガーソングライターでテレビやラジオ番組でおなじみの神部冬馬さんと、都留市出身でドラマや映画・舞台で活躍中、昨年は信玄公まつりで山本勘助役を務めた俳優の白須慶子さんにご出演いただきました。
前半は、『山本勘助 軍師の苦悩』『菊姫』『笛吹権三郎』の朗読劇と白須さんの『信玄公祭りインタビュー』、神部さんから『なごり雪』を披露いただきました。後半は『北大路魯山人作品(青空文庫)』の朗読劇を楽しみました。
神部氏のふくよかで力強い声と、白須氏の艶と高揚感のある魅力的な表現でストーリーを楽しみ、朗読劇の情景をイメージする映像の投影、音響の演出効果で、物語の時代やスケールを感じることができました。
物語の登場人物や時代背景についてのお話、お二人の体験談やユニークなエピソードに加えて信玄公まつりの裏話など、ライブならでは楽しい時間を過ごすことができました。
2024年1月27日(土曜日)かいぶらりシチズンカレッジ「放送大学公開講座」を開催しました
令和6年1月27日(土曜日)、当館2階多目的ホールにおいて、かいぶらりシチズンカレッジ放送大学山梨学習センター公開講座を開催しました。山梨大学教授の島弘幸先生を講師にお招きし、「自然の科学をアートする」と題してご講演をいただきました。
私たちを取り巻く自然は、規則正しい模様(パターン)があることから、まずアートとしての美の例を美しいグラフィックでご紹介いただいた後、「なぜ自然は六角形を好むのか」「なぜ自然は縞模様を好むのか」といったテーマのもとに、最新の研究を統計や物理の視点で分かりやすく説明していただきました。また、雪の結晶を素材にした90年ほど前の研究の成果や、分子レベルから雪の結晶が成長する様子を解説していただき、自然と幾何的な造形との結びつきについて知ることができました。美しい自然の造形を鑑賞しながら、科学的な解説をしていただき、楽しい学びの時間となりました。
今後も、県民の皆様の生活に役立つイベントや知的好奇心を刺激するイベントとして、かいぶらりシチズンカレッジを開催していきますので、どうぞご期待ください。
2024年01月26日(金曜日)かいぶらりシチズンカレッジ「富士山レンジャーによる学習会 環境保全と富士登山」を開催しました
かいぶらりシチズンカレッジの企画「富士山レンジャーによる学習会 環境保全と富士登山」を1月26日(金曜日)午前10時から開催しました。
山梨県富士山レンジャーは、富士山と富士北麓の環境保全のためのパトロールを行い、登山者や観光客への安全指導のほか、国立公園におけるルールやマナーについて啓発活動を行っています。
今回は、前半で「富士山の自然と環境保全」について、富士山の成り立ち、富士北麓の動物の紹介、環境問題を取り上げていただき、後半では「富士登山」について、登山の装備、歩き方、注意点を詳しく解説をいただきました。火山活動の歴史、富士山と富士北麓地域の豊かな自然と動物たちの写真や動画を鑑賞しながら、その美しさや厳しさ、環境問題の深刻な状況について学ぶことができました。
また、登山に関する現在の状況や、楽しみ方、注意点を知ることができ、世界文化遺産であり山梨の象徴でもある富士山に関する知識を得る有意義な講演となりました。
シネマかいぶらり上映会「ケアニン」を開催しました
今年度2回目に実施のシネマかいぶらりは『ケアニン~あなたでよかった~』を上映しました。
主人公の青年が働くことになった郊外の小規模介護施設では、認知症のご高齢の方を担当することになりました。
試行錯誤を繰り返し先輩たちの協力を得ながら本気で向き合い成長していく姿を描いた作品です。
私たちの身近にある出来事を追体験しながら家族の成長や周りのサポートに心温まる感動のストーリーでした。
上映当日は、積雪の天気予報があったためご来場いただいたお客様は、少々少なめとなりましたが、上質な作品に触れることができた喜びのご感想をいただきありがとうございました。
なお、令和6年度の多目的ホール設置のプロジェクターを入れ替えるため、夏のシネマかいぶらりは休止とさせていただきますのでご了承ください。
引き続き、良質な映画を快適な環境でお届けできるよう努めて参りたいと思います。
2024年01月07日(日曜日)「かいぶらり朗読のつどい「新春合同朗読会」」を開催しました
令和6年1月7日(日曜日)、当館2階多目的ホールにて、「かいぶらり朗読のつどい 山梨県芸術文化協会朗読部門 新春合同朗読会」を開催しました。
昨年度の2倍を超える81名の観客の皆様を迎え、満員の中での朗読会となりました。各朗読サークルは、定期的な練習と県民文化祭等の発表を重ねていらっしゃいました。いずれの朗読も、小説やエッセイの登場人物そのものが語りかけてくるような臨場感とストーリー展開の面白さに、観客の皆さんから笑顔や共感の声、感動の頷きを引き出していました。
今回は、新春にふさわしく、穏やかな外の陽気を感じながら朗読を堪能し、ゆったりと贅沢な気持ちを味わうことができました。朗読後には、演者と観客の皆様との交流も行われ、サークル活動の様子と楽しさも共有して、充実したイベントとなりました。
かいぶらり健康フォーラム 山梨がんサミット第3弾を開催しました
令和5年12月17日(日曜日)、当館イベントスペースを会場として、かいぶらり健康フォーラム山梨がんサミット第3弾「「がんサバイバーシップあふれる山梨に!」~がん診断後の生活の質を高めよう~」を開催しました。
1つ目の講演では「がん治療と子供を持つこと」をテーマに、武蔵野大学看護学部小児看護学講師の髙嶋希世子氏にご講演をいただきました。がん治療には、手術、化学療法、放射線療法、これらを組み合わせた造血幹細胞移植により、その副作用から長期的なフォローアップが必要となります。特に性腺障害は、子どもを持つことが難しくなる可能性があるため、妊孕性温存療法(にんようせいおんぞんりょうほう)といった医療(将来自分の子どもを授かる可能性を残すために、がん治療の前に、卵子や精子、受精卵、卵巣組織の凍結保存を行う治療)と継続した看護の必要性を中心に講義いただきました。また、小児がん患者の妊孕性温存療法のアプローチや小児がん経験者への寄り添う支援の重要性がわかりました。
2つ目の講演では「メイクアップで颯爽と」をテーマに、NPO法人ソシオキュア&ケアサポート理事長の光江弘恵氏にご講演をいただきました。ソシオエステティックは、人道的・福祉的な観点から、病気や事故、老化などによる身体的・精神的な損傷に苦しみ、傷つきやすくなっている人々に対して、美容ケアがもたらす満足感を提供し、良い自己イメージを取り戻すための活動とのことです。脱毛時のメイク・肌トラブル時のスキンケア、爪のケアからメイクアップまで入院患者やご年配へのスキンシップを伴うアプローチから、精神的な満足感を得ながら健康年齢を持続させる一つのヒントをいただきました。
3つ目の講演では「体力作りのプログラム」をテーマに、帝京科学大学理学療法学科講師の山田洋二氏にご講演をいただきました。WHOのガイドラインによると、「身体活動は、総死亡率だけではなく、がん治療を受けている人やがんの再発のリスクを低下させる」ことから、定期的な身体活動の実施が推奨されているとのことです。そこで、身体活動のガイドラインを提示しながら、具体的な目標値や運動内容をご教授いただきました。息を吐くことを意識した呼吸法や、日常生活での取り入れ方、長続きさせるコツや注意点など、健康な方にも参考となる内容でした。
ご講演いただいた講師によるワークショップでは、具体的な相談をしたりメイクや口腔ケア、運動などの実践を行いました。
講義を元にした内容を実践することによって、その知識を生かしていくきっかけを与えていただきました。今後も日頃聞けない貴重なお話を伺える場として、また医療従事者や学生、患者のご家族、健康に関心を持つ方々との交流の場所であるよう今後もご期待いたします。