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2015/12/12 館長連続講座(第3回)が行われました。

 阿刀田館長が館長連続講座「短編小説の楽しみ、今でしょ」の第3回講義を行いました。 今回の講義では、山本周五郎の作品「柘榴」を取り上げました。

(話をする館長の様子)

 阿刀田館長は山本周五郎について、どういうものを小説のモチーフとするか執筆する中で、自分の中で熟成させ、深い作品を作るようになった作家であると語りました。

 また、「柘榴」について女性視点で語っており、女が主人公の作品のようでありながら、男を主人公にした小説だと思うと話し、男女の愛は心の問題になりがちだが、関係の根底には肉体への欲望、性があり、上手に書かないと品がなくなってしまう。本作はそこをうまく描いていて、鮮やかであり、きれいである。「柘榴」が象徴的に使われていると話しました。

(会場の様子)