平成24年(2012年)に新築移転開館した際の、整備の様子をご紹介します。
当時の資料の中では、現在の図書館を「新県立図書館」と表記しています。
図書館の建物設計完了
平成20年度から行ってきた建物設計は、平成22年3月に終了しました。
基本設計の概要
平成21(2009)年6月10日、県ホームページにおいて基本設計の概要を公開しました。
概要
- 建設地:甲府駅北口県有地(甲府駅周辺土地区画整理事業4街区)
- 構造:鉄骨鉄筋コンクリート造一部鉄筋コンクリート造
- 延床面積:10,555平方メートル
- 建築面積:3,638平方メートル
- 建ぺい率:80%
- 容積率:233%
- 階層、地上3階(4階に機械室あり)、地下1階
- 建物高さ約19.6メートル
位置図等
平成21年公開
平成22年公開
- 外観イメージ図
外観イメージ(南西側から)
外観イメージ(南東側から)
施設の特徴
まちと一体感のある施設
甲府駅側の南面と西面にはガラスを多く用い、街路から館内の活動が見えるようにして、まちと一体感を持たせました。
豊かな自然を連想させる緑化壁や木製ルーバー(窓に取り付けた羽板状の日よけ)を採用し、水晶や葡萄など山梨をイメージする色やデザインを建物の外観に取り入れました。
環境にやさしい施設
山梨の豊かな自然エネルギーを大切に使い、環境に配慮して設計を行いました。
- 省エネルギー対策
都道府県立図書館の中で最大規模(105kW)の太陽光発電パネルを設置し、消費電力を抑えます。
西面と南面の外側に壁面緑化を、また南面と東面の一部に水平ルーバーを採用し、日差しを遮ることで建物温度の上昇を抑えます。
- 資源の保全
敷地内に井戸を新設し、井戸水をトイレ洗浄などの雑用水に利用することで、貴重な水資源の保全を図ります。
- リサイクルや循環資源(エコマテリアル)の採用
建物の材料にリサイクル製品や、土に還ることで環境への負荷を抑えられる循環資源(エコマテリアル)を採用します。
使いやすい施設
ユニバーサルデザインに配慮して、わかりやすい案内表示の工夫や多目的トイレの設置など、ハードとソフトの両面で「どこでも、誰でも、自由に、使いやすい」図書館となるよう工夫します。
建設工事の様子
図書館の建物は、設計計画に基づいて平成22年11月10日から建設工事に着手し、平成24年3月に完成しました。
建設工事の概要や日程については、新山梨県立図書館パンフレット(平成23年10月7日改訂)(PDF)もご覧ください。
起工式
平成24年秋の開館に向けて、平成22年11月10日(水曜日)、甲府市北口二丁目地内の図書館建設地において起工式を行いました。
起工式には関係者約200人が出席し、横内知事の式辞、渡邉教育委員長の挨拶、松土教育長の経過報告・施設概要の説明などが行われました。
横内知事の式辞
渡邉教育委員長の挨拶