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2024年3月10日(日曜日)「金田一館長連続講座「日本語学への招待」(第6回)」を開催しました

2024年3月10日(日曜日)金田一館長連続講座「日本語学への招待」(第6回)開催しました。

 令和6310日(日曜日)当館2階多目的ホール及びオンラインにて、金田一秀穂館長による連続講座「日本語学への招待」(第6回)を開催しました。今回が令和5年度の最終回ということで、これまでの振り返りを行いました。

 「日本語が難しい」という感想があったが、本当は思っているより日本語は優しいが、日本人は気づきにくいだけ。基本的には優しい言葉であることを知っておいてほしい。当たり前だと思っている言葉の中に不思議がある、とのことでした。

 また日本語の言語獲得過程についての話題の中で、日本では若いうちから外国語を学んでいるが、まずは日本語を学ぶことを大切にしてほしい、との話がありました。言語を学ぶ、ということは「通じる」ということではなく、「考える」ということ。伝えるための道具ではなく、その言葉で感じたり、考えたりできるのが一番大切な働きであるとのことでした。

 後半では日本語を学ぶことの意義について館長の思いを皆さんに伝えられました。中国語を勉強することで、儒教を、ラテン語を勉強することでキリスト教を、英語を学ぶことで、民主主義を学ぶことができる。こういった思想や哲学のようなものが、日本語を勉強して得られるのかということを若いときには考えたそうです。源氏物語やわびさび、アニメやマンガを読むために、というのでもいいが、結論としては日本文化を学ぶことで、自分の国を見直す鏡となってくれれば良い、とのことでした。
 日本語を学ぶことで、いろいろな国の文化を取り入れてきた日本の文化を知ることになり、自分の国の文化を客観視することができる。いろいろな人がいることを知り、それを面白がることが、本当の意味で相対的価値観を身に付け、本当の意味でのコスモポリタンになりうると締めくくられました。

 講座の最後には連続講座として受講し、全6回会場で出席された皆さんに修了証書をお渡ししました。皆様半年間ご参加いただき、ありがとうございました!

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