2月21日、イベントスペースにて「小泉凡氏講演会&金田一秀穂館長とのトークショー」を開催しました。小泉凡さんは、民俗学者で小泉八雲のひ孫にあたる方です。現在放映中のNHK連続テレビ小説「ばけばけ」の影響で八雲と妻セツへの関心が高まっていることもあり、当日は多くの参加者が会場に詰めかけました。
前半の講演では、「現代によみがえる小泉八雲とセツ、そして怪談―『ばけばけ』を最後まで楽しむために―」をテーマに、八雲の歩んだ人生や創作の背景、セツの果たした重要な役割などが豊富なエピソードとともに語られました。中でも、八雲が世界各地を漂泊しながら五感を研ぎ澄ませ、多様な価値観を受け入れる「オープンマインド」を醸成したこと、また、その精神性こそが、本質に迫ることを可能にしたのではないかという凡さんの指摘は、多くの参加者の心に響きました。参加者はうなずいたり、メモを取ったりしながら終始熱心に話に聞き入っていました。
後半のトークショーでは、凡さんと館長が、毎夏山梨を訪れていたという共通体験をもとに山梨の魅力を語り合い、休憩時間に寄せられた質問にも回答しました。「お気に入りの怪談は?」との問いには、凡さんが「お貞の話」を、館長が「貉」を挙げ、それぞれの作品の魅力を紹介しました。
和やかな雰囲気の中で進んだ2時間のプログラムはあっという間に過ぎ、参加者は充実した表情で会場を後にしました。
