2023年9月24日(日曜日)「金田一館長講演会連続講座「日本語学への招待」(第1回)」を開催しました。
令和5年9月24日(日曜日)当館2階多目的ホール及びオンラインにて、金田一秀穂館長による連続講座「日本語学への招待」(第1回)を開催しました。
コロナ禍の影響もあり、4年ぶりの連続講座となりましたが、多くの方のお申込みがあり、講座の人気の高さがうかがえました。
今回は全6回のうちの1回目、「日本語学の扱う範囲」というタイトルでしたが、
内容的には昨年度を振り返る導入のような形となりました。
まず受講者の1人に「あいうえお」と発声してもらうことで、何がわかるかという問いかけから始まりました。
性別や年齢、人種など、人のアイデンティティに関わるものと、
もう一つ大事なものとして、距離や位置など、その人のいる「場所」が分かるというものでした。
この場所や位置が分かる、ということについて
色々な動物の特性などを交えながら、
ルールを覚えなければ、伝わらない記号言語としての言葉より、
感情を込めた「鳴き声」の方が力があるとしつつも、
記号と発音が関連性を持たない「恣意性」があることにより、
様々な変化に対応できるという側面もあるということでした。
普段深く考えない「日本語を話す」という行為について、
考える機会となり、参加者の皆さんもとても面白かったという感想をいただきました。
次回より本格的に日本語学を学んでいくことになります。お楽しみに!