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2014/12/13 館長連続講座(第3回)が行われました。

 阿刀田館長が、館長連続講座「短編小説の楽しみ」の第3回講義を行いました。
 今回の講義では井上靖「楼蘭」を取り上げました。

(会場の様子)

 阿刀田館長は井上靖について、この50年位の中では非常に力強い作家であった、と評し、「楼蘭」は主人公すらわからない不思議な小説で、事実にいろいろな創作を混ぜて書いている構造がすばらしい、と語りました。

(話をする館長の様子)

 「小説とは何か」ということについて、おもしろい話をきかせることであり、「ここに人生がある、人間がいる」と感じさせるものだ、と語りました。また、これまでは作者側から考えられた意見だったが、作者がどうあろうと、読者が「どう受け取るか」「何をくみ取るか」という視点も大切ではないかとも話しました。