3月22日に、山梨市出身の作家・林真理子氏の講演「小説を書く時間」が行われ、阿刀田館長が講演会後のトークセッションに登壇しました。
(話をする林氏の様子)
最初の講演で、林氏は著書を作り上げる過程について語り、『アスクレピオスの愛人』を執筆する際には何十人もの医師に取材したり、多くの資料に目を通したにも関わらず、思ったほど売れなかったなどと話して会場を沸かせました。 また、山梨日日新聞に連載した『正妻』では、愛妾のエピソードを書きたいと思っていたのだが、編集者から正妻のエピソードのほうがいいとアドバイスを受け変更したと明かしました。
(トークセッションの様子)
続くトークセッションでは、本や雑誌が作られるときに編集者が果たす役割について触れ、編集者がいることで内容の正確さが保証されること、そして小説が売れなかった時も、編集者に評価されたことでまた別の作品を書く意欲が出てくる、と話しました。