クイズで学ぼう!やまなしの果実ーぶどう
解説
やまなしの果実−ぶどう(Q1〜Q5)


ぶどうに関する問題の正しい答えを説明します。
参考資料、参考文献が表示され、より深い学習もできます。
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Q1 甲州ぶどうの発祥については、僧行基が甲斐(山梨)に導入したという説があります。行基のぶどう伝説とゆかりの深い山梨の寺院はどれでしょう。

1.大善寺
2.善光寺
3.東大寺

正 解 1.大善寺

養老元(717)年頃、甲斐国を来訪した高僧行基が柏尾(現勝沼町)の大善寺の境内にぶどうの苗を植えたという伝説があります。
大善寺は国宝の本堂(薬師堂)、重要文化財の薬師如来像などで知られる名刹です。

   大善寺写真 / ビデオ(動画・音声)
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Q2 甲州ぶどうの発祥については、上岩崎の住民、雨宮勘解由(あめみや・かげゆ)が野性のぶどうを自分の畑に移植して育てたのが始まりという説もあります。
現在でもぶどう栽培がさかんな「上岩崎」はどの町の地名でしょう。

1.白根町
2.勝沼町
3.竜王町

正 解 2.勝沼町

上岩崎村のぶどう栽培がさかんだった様子は甲州文庫にある「上岩崎村村鑑明細帳」からもわかります。

山梨の市町村名いまむかし

年号対照表  /  十干・十二支

西暦年号一覧  /  年号索引
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Q3 甲斐の徳本と呼ばれた医師が考案したという、日本の気候に適したぶどう栽培法はどれでしょう。

1.ぶどう棚栽培
2.促成栽培
3.温室栽培

正 解 1.ぶどう棚栽培

武田家の主治医であった長田徳本が上岩崎村の雨宮家に滞在した際、棚架け法を考案したと『甲州葡萄栽培法』(福羽逸人著)に記されています。

ぶどう棚、ぶどう畑の風景
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Q4 主としてデラウエアに用いられる「ジベレリン処理」によってどのようなぶどうが作られるでしょうか。

1.種なしぶどう
2.無農薬ぶどう
3.小粒ぶどう

正 解 1.種なしぶどう

生育中の房をジベレリン液に浸すことにより種なしぶどうができます。ジベレリンは植物ホルモンの一種で植物の成長を早める働きもあります。

ジベレリン処理作業

Q5 ぶどう栽培に長年、大きな被害を与えた「フィロキセラ」とは何の名前でしょう

1.病原菌
2.台風
3.害虫

正 解 3.害虫

日本ではブドウネアブラムシともいわれたフィロキセラは、アメリカ、ヨーロッパを経て、明治15年頃日本に上陸、大きな被害を与えました。様様な病虫害や風水害との戦いがぶどう栽培の歴史ともいえます。
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