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地震の話

[紹介資料]歳云録甲府大地震之記地震潰家取調帳巨摩郡五明村古証文地震に付願上の書


 江戸時代の甲府は何回か大地震に見舞われた。
 江戸時代の見聞録である「歳云録(さいうんろく)」(「若尾資料」山梨県立図書館所蔵)は、まず元禄15年に発生した地震を、甲府・片羽町(現相生1丁目)、柳町(中央2、4丁目)の被害について記述している。
 その4年後の宝永4年(1707)10月に発生した地震では、「地割れ」が起こり、「湯」が湧き出した、と記述している。(資料1−ア、イ、ウ)

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「歳云録」(資料1−ア)
◇若尾資料(山梨県立図書館所蔵)
同(資料1−イ) 同(資料1−ウ)
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 さらに、この年の11月には、富士山の噴火に伴う地震も発生している。
 宝永4年の2度の地震の様子、町奉行から出された火の元の注意についての「御触れ」は、『甲府市史・資料編第4巻』が詳しい。
 次が、天明2年7月の関東大地震である。この地震について「歳云録」は「家々の精霊棚の飾りつけ」が落ちたと記している。(資料1−ウ)
 この地震から72年後の、嘉永7年に発生した地震が、いわゆる安政の大地震と呼ばれるものである。東海道沖が震源といわれたこの大地震は甚大な被害をもたらした。(資料1−エ)

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「歳云録」(資料1−エ)

  

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同(資料1−オ)

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 この地震の様子を少し詳しく『甲州文庫』資料から見てみよう。甲府の様子である.この資料によると倒壊家屋341軒に及ぶ.しかし,火事の記載は無く,死傷者も、死者3人負傷者5人と極めて少ない(資料2−ア、イ)。

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「甲府大地震之記」(資料2−ア)

  

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同(資料2−イ)

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 巨摩郡の中の田安領内の被害状況。(資料3−ア、イ、ウ、エ)

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「地震潰家取調帳」(資料3−ア)

  

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同(資料3−イ)

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同(資料3−ウ)

  

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同(資料3−エ)

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「市川支配所」管内などの被害状況の記述である。(資料4−ア、イ)。

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「巨摩郡五明村古証文」(資料4−ア)

  

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同(資料4−イ)

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 その被害調査に基づいて、地震の被災者救済のための嘆願書が市川御役所に提出されている。(資料5−ア、イ)

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「地震に付き願上の書」(資料5−ア)

  

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同(資料5−イ)

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