県外優良図書館視察研修に参加して

山梨県立図書館 萩原洋子

 平成16年度の視察研修は、6月10日から1泊2日の日程で,千葉県の君津市立中央図書館、千葉市中央図書館、浦安市中央図書館を見学させていただきました。

 君津市立中央図書館は、「毎日通いたい」と感じさせる図書館でした。きれいでおしゃれな建物で、このようなところで働けたら、気持ち、表情,服装、考え方も変わりそうです。そして、それは利用者も同じだと思います。このような図書館なら、今まであまり本を読まなかった人でも図書館を利用するようになったり、積極的にボランティアに参加する人も増え、利用者にとってプラスになることが多いのではないかと思いました。

君津市立中央図書館


 千葉市立中央図書館では、自動出納書庫を初めて見学しました。読みたい本が書庫に入っていても、最短2分という速さで手元に届くので、利用者にとってはとても嬉しいことと思います。職員にとっても、書庫出納にかけていた時間を利用案内やレファレンスなどにあてることができるので、職員の強い味方が現れたと心強く感じました。

千葉市中央図書館


 浦安市立中央図書館では、市民の利用平均率60%という数値からも伺えるように、いろいろな企画・事業に取り組んでいました。講座や工作教室、また、浦安市かオフィス街でビジネスマンが多いということから、早くからビジネス支援にも力を入れていました。

浦安市立中央図書館

 今回、3つの図書館を見学して、「利用者の立場で考える」ということの大切さを、あらためて感じました。

 

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「山梨県公共図書館協会報」No.23