第16分科会 非正規雇用職員

テーマ「会計年度任用職員 ―職場はどう変わったのか―」

 会計年度任用職員制度は、働き方改革の一環として非正規雇用職員の雇用の安定と待遇の改善を目的に、地方自治法、地方公務員法の改正により、2020年度より各自治体に導入された。今まで十分な法整備がされていなかった非正規公務員にとっては、画期的と言える。これにより特別職、一般職で働いていた非常勤職員や臨時職員の大部分が会計年度任用職員に移行した。公立図書館ではその数は全職員数のおよそ4割に及ぶと推定され、図書館職員の労働条件を大きく左右するものである。

 しかし、実施後その趣旨と違って必ずしも改善に繋がっていない、むしろ改悪になったといった声も聞かれる。実際の職場ではどうなのだろうか。この制度は本当に非正規雇用職員と図書館の職場に役に立つものになっているのだろうか。

 研究者の講演と会計年度任用職員本人の報告により考えていきたい。

基調講演

上林 陽治 (地方自治総合研究所)
「会計年度任用職員制度の問題点」

報告

山西 朋子 (高松市夢みらい図書館)
「会計年度任用職員になって(公共図書館)」

報告

石川 靖子 (横手市立平鹿図書館)
「会計年度任用職員になって(公共図書館)」

報告

武田 江美子 (岡山市立大野小学校)
福田 果林 (岡山市立旭操小学校)
「会計年度任用職員になって(学校図書館)」

ディスカッション

上林陽治、山西朋子、石川靖子、武田江美子、福田果林、
小形 亮 (日本図書館協会非正規雇用職員に関する委員会委員長)