第2分科会 大学図書館

テーマ「新型コロナウイルス感染拡大と大学図書館」

  2020年度は年度当初からの新型コロナウイルスの感染拡大で、大学図書館へのアクセスも制限されたため、学生・研究者の学術情報へのアクセスに大きな影響をもたらしました。

 2021年度も一部の講義は遠隔講義となっており、学生、研究者に対して自宅からのアクセス強化とともに、「大学図書館の大学での役割はなんなのだろう」が改めて問われています。

 第107回全国図書館大会第2分科会では、以上の問題意識の元に、大学図書館の役割を再検討し、これまでの大学図書館を再構成するためのきっかけを提供することを目的として以下のプログラムを企画しました。

基調講演 新型コロナウイルス感染症拡大に伴う医療現場の現状 

※事前録画公開予定

山梨大学医学部附属病院 病院長特別補佐 古屋塩美

 山梨大学には県内唯一の医学部があり、附属病院とともに高度医療、救急医療を地域に提供しながら、教育・研究をおこなってます。新型コロナウイルスパンデミックにおいても、最新の医学情報を基に「病院全体がひとつのチーム」となり、さまざまな対策を昨年2月からおこなってきました。報告ではその具体的な対策を紹介し、次のパンデミックに大学や大学図書館がどう備えていくのかについて示唆を得たいと思います。

国立大学図書館の開館状況の変化 (saveMLAK調査) 2021年8月28日確認

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 昨年4月から今まで、コロナ感染の中での大学図書館経営や、社会全体での動きなどについて、これからしばらくの間どのような対応をとっていくのか?

発表1 場としての大学図書館の役割 10:00~12:00

※zoomを利用したリアルタイム。事後録画公開あり。音声認識による字幕あり

報告① 小菅 健一 (山梨英和大学附属図書館長)

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小菅 健一

山梨英和大学附属図書館館長、教授。
日本近現代文学、表象文化論などを専門としている。
山梨県図書館協議会委員、こうふ開府500年記念事業実行委員会委員などを歴任。
現在は、"場としての図書館"をテーマに図書館運営を行っている。

報告② 日向 良和 (都留文科大学共通教育センター長)

報告③ 山梨英和大学附属図書館学生協働サークル LIKE

報告④ 都留文科大学図書館サークル Libropass

ディスカッション 司会 日向 良和

 2020年度のキャンパス封鎖、大学図書館の休館をうけて、大学図書館の場所としての役割は学生、教職員の学習、研究支援「だけ」でしょうか?

  • 学生の思索
  • 講義以外での交流、休息
  • さまざまなコンテンツに触れる場
  • 「図書館に行けばなにかある、誰かいる」という場としての役割
  • 高・大図書館連携、公共大学図書館連携等

 学生生活と講義・研究の間に中間地、空白地としての場が必要であり、大学図書館はその中間地、空白地としての役割が果たせるのではないでしょうか。その役割を果たすために、これからの大学図書館に必要な機能や意識とは何かを教員、学生から報告いたします。

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写真1 都留文科大学ラーニングコモンズにおいて、オープンキャンパスカフェイベント

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写真2 ロッキングチェアのある大学図書館 (ヘルシンキ市立大学図書館)

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写真3 ウプサラ大学カロリナ図書館の特別閲覧室

 これらの閲覧室や活動は、大学の学習効率化からみる大学の科目やポリシーとは関係ない施設や活動かもしれません。しかし、学生の成長や学びとしての役割があるのではないでしょうか?

発表2 アフターコロナでの学術情報流通 (仮題) 13:00~15:00

※zoomを利用したリアルタイム。事後録画公開あり。音声認識による字幕あり

報告 国立情報学研究所

 国立情報学研究所は6月17日、アフターコロナの学術情報流通を支える基盤システムの再構築に着手するとニュースリリースしました。その中核となる「電子リソース管理サービス」および「新 NACSIS-CAT/ILL」システムの概要と、これからのシステムが学生、研究者の学習、研究をどう支えていくのか、そして大学図書館業務への影響は何か等について発表・報告をいただきます。

 今後の大学図書館の役割として、学術情報流通基盤として、またそれ以外の大学生、教職員のさまざまな活動や交流を支える場としての2つの役割を本分科会で考えていきたいと思います。

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写真4 ウプサラ大学での貴重資料電子化

 続々インターネットに増える学術情報を、どう利用したい人に結びつけるのか?利用したい人が自分が利用したい情報をどう発見していくのか?