【回答】
【調査過程】
■まず機山館を調べるため『山梨百科事典』(山梨日日新聞社 1989)にあたる。「機山館」の項目があり、そこには「舞鶴城跡旧稲荷曲輪(県立青少年科学センターの位置)にあった山梨県公会堂。武田千代三郎知事の推進によって建てられた洋館」で、「1906(明治39)年9月1日に完工し開場した」とある。さらに「開場した年の10月1日より山梨県主催で開かれた関東1府9県連合共進会では第一会場として使用され」、「1938年に焼失」とあった。
■洋館から調べることにし、『山梨の洋風建築』(植松光宏著 甲陽書房 1977)にあたるが、みつからない。
■甲府市の歴史の本にあたってみる。『明治・大正・昭和写真集 甲府90年』(甲府市役所 1981)と『図説甲府の歴史』(萩原三雄監修 郷土出版社 2000)には、関東1府9県連合共進会の様子が掲載されているが、機山館はみつからない。『ふるさとの思い出写真集 明治大正昭和 甲府』(飯田文弥、坂本徳一、小林是綱共編 国書刊行会 1978)の収録写真一覧を確認すると、「官公署」の項目のところに機山館を見つけることが出来た。
■さらに甲州文庫収蔵の『写真貼込帳』と『写真絵はがき類』にもあたる。『写真絵はがき類・行幸啓』の中に、明治45年東宮殿下行幸記念絵はがきとして出されたものの一つとして、「御旅館 機山館」の写真があった。
【キーワード】
■機山館■洋館■旅館
【参考資料】
◆『ふるさとの思い出写真集 明治大正昭和 甲府』(飯田文弥、坂本徳一、小林是綱共編 国書刊行会 1978)
◆『写真絵はがき類・行幸啓』(甲州文庫収蔵)
【調査にあたって】
作成日:2002/12/1
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