? 山梨電気鉄道について知りたい。

【回答】

大正13年に甲府電車軌道会社設立、甲府・青柳間の電車運転を企画。昭和4年山梨電気鉄道と改める。昭和5年完工し、19キロメートルの営業を開始、昭和7年に20.3キロメートルが全通した。昭和13年峡西電気鉄道会社と改称。昭和20年甲府盆地一帯の交通業者を統合し山梨交通株式会社を設立した。バスの発達による営業不振で昭和37年廃止。市民からは「ボロ電」の愛称で親しまれた。

【調査過程】
■『山梨百科事典』(山梨日日新聞社 1989)で「山梨電気鉄道」を探すが、項目なし。
■『山梨百科事典』(山梨日日新聞社 1972)で「山梨電気鉄道」を探すと、「山梨交通電車」を見るように項目の指示がある。「山梨交通電車」で項目あり。
■『甲府市史』通史編3巻 近代(甲府市 1990)で山梨交通電車関係の記述を検索すると、「山交電車の登場」の項目あり。
■『甲府市史』通史編4巻 現代(甲府市 1993)で山梨交通電車関係の記事を検索すると、「姿を消した山交電車」の項目あり。また「山梨日日新聞 昭和55年8月23日」に関連記事ありとの記載があった。
■『甲府物語ー写真集 市政100周年記念』(甲府市 1990)に山交電車の写真があり、昭和32年の旅客運賃表の写真もあった。

【キーワード】
■山梨電気鉄道■山梨交通電車■ボロ電

【参考資料】
◆『甲府市史』通史編3巻 近代(甲府市 1990)
◆『甲府市史』通史編4巻 現代(甲府市 1993)
◆『甲府物語ー写真集 市政100周年記念』(甲府市 1990)
◆『目で見る甲府の100年』(郷土出版社 1990)
◆『明治・大正・昭和写真集甲府90年』(甲府市 1981)
◆『甲府いまとむかし』(甲府市 1963)

【調査にあたって】
『山梨百科事典』旧版では、2つ以上名称があるものなどにガイド項目が立てられており、今回はそれが役に立った。写真は他に、『甲府いまとむかし』(甲府市 1963)、『ふるさとの想い出写真集明治大正昭和 甲府』(国書刊行会 1978)、『目で見る 甲府の100年』(郷土出版社 1990)、『写真集 山梨百年』(山梨日日新聞社 1989)にもあった。

作成日:1996/9/29