【回答】
【調査過程】
■県庁と市役所の両方があったことから、山梨県関係資料と甲府市関係資料の両面から調査を行う。県史、市史にも記述があるが、解体前に作成された調査報告書、『重ねた時の記憶を留める 甲府市庁舎1〜4号館調査報告書』(山梨建築設計監理事業協同組合 2010年)に詳細な記述があった。
■上記資料に甲府郵便局に関する記述があったので、郵便局関係の資料を調査したところ、『甲府郵便局八十年誌』(甲府郵便局八十年誌刊行会 1955年)に県庁跡地に郵便局舎を建設した経緯の記述があった。
■建物の様子を当時の甲府市街図(住宅地図等)や写真で確認。戦前の地図を調査したところ、昭和12年に出版された『甲府市地籍地図』(秋山峯太郎/編・製図 飯沼重吉 1937)があったが、甲府郵便局の他には、大きな建物は確認できなかった。また、当時の写真資料を調査したところ、『甲府物語』等に、戦前戦後の市役所、郵便局付近の写真を確認することができた。
【キーワード】
■甲府郵便局
■水道局庁舎
■甲府市役所
■甲府市庁舎
【参考資料】
◆『重ねた時の記憶を留める 甲府市庁舎1〜4号館調査報告書』(山梨建築設計監理事業協同組合 2010年)
◆『甲府郵便局八十年誌』(甲府郵便局八十年誌刊行会 1955年)
【調査にあたって】
甲府市の施設や道路の移り変わりは1960年頃までは住宅地図で細部まで調査することができる。
また、回答には直接結びつかなかったが、利用者は、昭和時代の甲府中心部の写真を興味深そうに眺めておられ、様々な思い出がよみがえったように見受けられた。
作成日:20116/1
(C) 山梨県立図書館