? 色で「希望」を表すとしたら何色か。

【回答】

『色彩いろいろ事典』(河原英介著 ビジネス社 1984)『日本色彩事典』(武井邦彦著 笠間書院 1978)によると「黄」は、古代ローマや中国では帝王の色とされ、我が国でも皇太子の服は黄丹で、価値高い色であった。しかし、キリスト教の社会では、ユダの着物の色から、裏切りの色として嫌われていた。一般的には「黄」は、黄金色に輝く太陽のイメージから歓喜、快活、光明、希望、発展を表している。しかし、「黄色」を使った言葉には、ねたみ、嫉妬、陰気、臆病などあまり良い意味のものがないという、極端な二面性を持っている色である。また、『花物語』(蟹江敏著 文芸社 1998)の「花言葉」では「緑」が希望を表す色として紹介されている。

【調査過程】
■『日本国語大辞典』第2版(小学館国語辞典編集部編 小学館 2001)、『広辞苑』第5版(新村出編 岩波書店 1998)等で「希望」を調べるが、色についての記載なし。
■次に色彩関係資料で「希望」を調べるが、『色彩上手』(布矢千春著 はまの出版 1996)、『原色色彩語事典』(香川勇編著 黎明書房 1988)等には記載がない。
■『色彩いろいろ事典』(河原英介著 ビジネス社 1984)で調べると黄色の項目に表記がある。他の色の項目には「希望」はなし。
■『日本色彩事典』(武井邦彦著 笠間書院 1978)で「黄」を検索すると、歓喜・快活・希望などを表すが、花言葉においては、黄色い花は不吉・不安などの意味を持つとあり。
■『花物語』(蟹江敏著 文芸社 1998)にあたると、花言葉は、色の法則によって成り立っており、「黄」は喜び・幸福、「緑」は希望の感情を表すとあった。

【キーワード】
■色■希望■黄色■緑色

【参考資料】
◆『色彩いろいろ事典』(河原英介著 ビジネス社 1984)
◆『日本色彩事典』(武井邦彦著 笠間書院 1978)
◆『花物語』(蟹江敏著 文芸社 1998)

【調査にあたって】
この質問に対しては、「色」「希望」「イメージ」「花言葉」などのキーワードから資料を検索した。しかし、回答は「色」がイメージする「言葉」という抽象的なものなので非常にむずかしかった。

作成日:2002/2/10