? “いとこ”の子どもを何と言うか。

【回答】

従姪(ジュウテツ)、従兄子(ジュウケイシ)などという。

【調査過程】
■『世界大百科事典』14巻(平凡社 1988)より「親族」の項目で検索するが、従兄弟までしか記載なし。『大日本百科事典』10巻(小学館 1978)より「親族」の項目で検索するが、やはり従兄弟までしか記載なし。
■『図解による法律用語辞典(改訂新版)』(自由国民社 1996)の索引から「親族法」を検索、「親族と親等」という図に漢字で「従姪」と記載あり。しかし、ふりがなはなし。
■『大漢和辞典』(諸橋轍次著 大修館書店 1984)により「従」の項で「従姪」を検索する。「ジュウテツ いとこの子」とあり。また、ほかに「従兄子 いとこの子」、「従内兄 父の女いとこの子で己よりも年上の者」、「従内兄弟 父の女いとこの子」、「従表姪 母方のいとこの子」などの記載があった。

【キーワード】
■従姪■従兄子■親族■血族

【参考資料】
◆『図解による法律用語辞典(改訂新版)』(自由国民社 1996)
◆『大漢和辞典』(諸橋轍次著 大修館書店 1984)

【調査にあたって】
まず百科事典で何か手がかりが得られないかと、いくつかの百科事典にあたってみるが記載がなかった。次に法律に「親族法」があるので『図解による法律用語辞典(改訂新版)』(自由国民社 1996)等に関連事項で載っていないかあたってみる。するとそこに予想どおり図で親族の説明があり、「従姪」とあるがふりがながなく、何と読むかわからなかった。そこで漢和辞典で調べると、読みと意味を確認できた。「従姪」に対して「従甥」という言葉もあるのではないかと思ったが「従甥」は「姉妹の子」という意味だった。『図解による法律用語辞典(改訂新版)』記載の図には「従姪」しか記載がなかったが、『大漢和辞典』(諸橋轍次著 大修館書店 1984)には、その他にも、いとこの子供に当たるものを呼ぶ名称の記載がいくつかあった。

作成日:1998/3/28