? ヘビのしっぽはどこからどこまでか。(小学2年生)

【回答】

総排泄孔(肛門)から後ろが尾。頭や背中のうろこは細かく、お腹側のうろこは太くて横に長い。総排泄孔から後ろのしっぽは細長い帯状のうろこに変わっており、裏返してみると分かる。

【調査過程】
■『世界大百科事典』25(平凡社 1988)の「ヘビ」の項を見ると、尾は全長の6分の1から4分の1、長いものは3分の1、短いもので10分の1を占めるとある。
■『動物たちの不思議な世界シリーズ』10 「ヘビ」(文理 1978)にはヘビの生態から人間との関わりまで記載されているが、どこからが尾かということは書かれていない。
■『いきもの探検大図鑑』(小学館 1997)を見ると絵で説明があり、総排出口から先を尾という表記がある。また『爬虫・両生類』(学研 1988)には、ヘビの尾はオスの方がメスより長く、つけ根が太いと書かれている。
■『ヘビ大図鑑』(クリス・マティソン著 緑書房 2000)を見ると、背面と側面、腹面、頭部、尾の下面のそれぞれに異なる種類のうろこを持つ、とある。腹面にあるのは腹板と呼ばれるうろこで、あごから総排泄孔までにあるとのこと。
■こどもが出す質問ということから『全国こども電話相談室』1(小学館 1997)を見てみると、「ヘビは、どこからしっぽなんですか?」という質問と、その回答が載っていた。

【キーワード】
■ヘビ■爬虫類■しっぽ

【参考資料】
◆『ヘビ大図鑑』(クリス・マティソン著 緑書房 2000)
◆『全国こども電話相談室』1(小学館 1997)

【調査にあたって】
今年はヘビ年ということでヘビに関する本のコーナを設置したが、知っているようで知らないヘビのしっぽについての質問に、思いのほか図書が少ないことを改めて知らされた。何冊か手に取っていくうちに、気味悪がっていた子どもも、いろいろな種類のヘビやトカゲ、さらには恐竜にまで興味を持つようになった。

作成日:2001/2/14