? 流星とはなにか。星が落ちてくるとどうなるのか。(小学1年)

【回答】

流星は彗星という星からやってくる。彗星も太陽の周りをまわっているが、ほかの惑星と同じではなく、氷のかたまりと「ちり」がまじりあったもので、宇宙を移動しながら後に「ちり」のもやを残していく。私たちが目にする流星は、この「ちり」が地球の大気の中を落ちて行くところである。流星は彗星が後に残していったものなのである。地球が出会う星のなかには、大きくて大気の中を落ちていく時に燃え尽きないものが時々あり、燃え残ったものが地上に落ちてきて、隕石となる。隕石は、石と鉄でできているものがほとんどである。隕石は、彗星からやって来たのではなく、流星とは全く違うものである。大きな隕石がクレーターという巨大な穴をあけることがある。アメリカのアリゾナ州にある、幅1キロメートル以上もあるクレーターもそのひとつである。もしもこのような隕石が、地球上の人がたくさん住んでいる場所に落ちたら、大変な被害が出るだろうが、このクレーターというのはとても大昔のものなので、そのようなことは起きそうにもない。

【調査過程】
■『すい星と流れ星』(パトリック・ムーア文 江川多喜雄監訳 ほるぷ出版 1996)で流れ星はなぜ出来るかを説明したが、星が理解できていないので、さらに『星がうまれる』(塚本治弘文 草土文化 1989)、『夜は、なぜあるの?』(佐治晴夫文 成瀬政博絵 日本書籍 1991)『宇宙は、どこから来たの?』(佐治晴夫文 成瀬政博絵 日本書籍 1991)等を紹介。
■「星が落ちる」ということは、どうやら隕石のことを質問しているようなので、隕石が写真や絵でわかりやすく書かれている『流れ星・隕石』(藤井旭著 あかね書房 1988)を見てもらう。

【キーワード】
■流星■彗星■隕石■星

【参考資料】
◆『すい星と流れ星』(パトリック・ムーア文 江川多喜雄監訳 ほるぷ出版 1996)
◆『流れ星・隕石』(藤井旭著 あかね書房 1988)

【調査にあたって】
もう少し高学年であれば、『ふしぎ!なぜ?大図鑑 宇宙編』(主婦と生活社 1992)をまず紹介し、それからそれぞれの星に関する本を紹介したいところだが、一年生ということなので、絵や写真などが多く、あいまいな言い回しをさけ、簡潔に書かれているものを提示した。

作成日:2000/3/31