【回答】
【調査過程】
■『学芸百科事典』1巻(旺文社 1973)で「あぶりだし」の項を見ると、解説があるが、小学2年生には難しすぎる。
■『小学館全教科学習大百科事典』11巻「自然と理科の事典」(小学館 1980)で「あぶりだし」の項を見ると、あぶりだしができるのは「しみこんだ液が熱せられて紙のせんいを分解し、物がこげたときのように炭素がのこるからである」と記載あり。
■『学習総合百科事典』新訂4巻「理科?U」(講談社 1981)の索引で「あぶりだし」を引き、第6章「水溶液と結しょう」の「あぶりだし」の部分を見ると、「しるでかいたものをあぶると、しるの中の水はじょうはつ(かわくこと)して、なくなりますが、しるにとけていたものは紙にのこります」などの記載あり。
■自館システムで「アブリダシ」を辞書(件名)検索と単語検索するが、ヒットせず。
■『どの本で調べるか 小学生版』増補改訂1巻(リブリオ出版 1997)で「あぶりだし」を見ると、『小学なぜなぜふしぎサイエンス』16「火や水のふしぎ」(学研絵とき科学シリーズ)、『理科の実験』(小学館の学習百科図鑑)が参考文献としてあげられている。自館システムで検索するが、両方とも所蔵なし。
■「NDC407 研究法.指導法.科学教育」の書架にあたる。『小学生のための理科の自由研究 ヒント集 小学1.2.3.年』(誠文堂新光社 1989)に「テーマ22 あぶり出しの研究」の項があり、食塩水やさとう水でもあぶりだしができるようですが、うすいえきと、こいえきとでは、どちらがあぶり出しができやすいでしょうか」などの記載があり。
■『世界大百科事典』1巻(平凡社 1988)で「あぶりだし」の項を見ると、「簡単な方法としては、ミカン汁や塩水を使う場合もある」と記載あり。
【キーワード】
■あぶりだし
【参考資料】
◆『小学生のための理科の自由研究 ヒント集 小学1.2.3.年』(誠文堂新光社 1989)
◆『小学館全教科学習大百科事典』11巻「自然と理科の事典」(小学館 1980)
◆『学習総合百科事典』新訂4巻「理科?U」(講談社 1981)
◆世界大百科事典』1巻(平凡社 1988)
【調査にあたって】
最初に引いた百科事典の説明には、「脱水分解」などという難しい用語を使用しており、小学生にあぶりだしの仕組みを説明するのは難しいかと思ったが、調べていくと、子どもにもわかりやすい言葉で説明されているものがあった。塩水や砂糖水でもあぶりだしは可能だが、依頼者はできなかったらしい。おそらく濃度が低かったためであろう。
作成日:2000/3/31
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